図でわかるオプション理論

 コールの買い手とは、ある権利行使価格で原資産(オプション取引の対象となる資産)を買った投資家のことをいいます。原資産価格が損益分岐点(権利行使価格+支払ったプレミアム)を上回ると利益を得ることができます。コールの買いでは、原資産価格が上昇するとともに利益は大きくなります。逆に原資産価格が損益分岐点を下回ったときは権利行使によって損失が生じるので、権利を放棄せざるを得なくなります。ただし、このときの損失は、支払ったプレミアム価格に限定されます。

 

 損益図で見てみましょう。株価指数オプションで、権利行使価格を100とします。権利を行使するための支払ったプレミアムは10です。株価指数(原資産価格)が100のときはプレミアムを支払っていますので10の損失となります。ただし、この損失は指数が100以下では権利行使を放棄しますので、損失は10に限定されます。指数が110では損益が011010010)です。110を超える場合は、権利行使した「買う権利」100と支払ったプレミアム10を足した価格110を上回るので、その差が利益となります。たとえば、株価指数120では1012010010)が利益となります。

 

グラフ上で見ると、コール・オプションの買いは、「利益拡大・損失限定」の損益曲線を描きます。

 

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