●なぜ中小規模企業オーナー様の事業承継プランのお手伝いが必要か
それは以下の理由によるのではないでしょうか。
・事業社(者)数が圧倒的に多い
・後継者がいない
・廃業率が高い
・相談相手がいない
・承継の仕組みがわからない
・いくら掛かるかわからない
個人事業含む中小規模企業の50%が廃業予定と言われています。そのうち30%が後継者不足です(中小企業庁調べ)。
これら企業の休廃業・解散件数および経営者の高齢化もより一層進展しており、休廃業・解散企業の代表者の年齢は 60 歳以上で増加傾向にあります。
オーナー様個人にとっても、できれば同族内で継いでほしい、しかし後継者がいない、というのが大きな悩みではないでしょうか。第三者への承継にしても、小さな会社ほど引き継いでくれる会社がない、事業資産も利益も小規模では買い取ってくれるところはないのではないか。結局、廃業するしかない・・・。
実際は、後継者のいない中小企業の82%が第三者への売却(M&A)を考えており、中小のM&A(スモールM&A)の成約件数もここ数年増加してきています。したがって後継者のいないことを理由に廃業することを考える必要はなくなっています。
個人事業主様・中小規模企業オーナー様の場合、所有と経営は完全に分離しているわけではありません。経営もまた同族の場合が多い状況です。このことは、事業の承継は単にオーナー様個人の問題ではないということ、また承継はオーナー様の引退で完了するものではないということです。手続き上は、後継者(または引継ぎ会社)がいればすむことかもしれません。しかし、事業の承継はその前後の策が重要になります。
誰に引き継ぐかはもちろん、引継ぎ後の経営がうまくいくか、引き継がなかった者(後継者以外の相続人)の処遇はどうするか、後継者の承継資金は十分か、配偶者が遺族になった時に生活資金(現金)は十分か、そして何よりオーナー様の引退後のリタイアメントプランはどういうものにしたいのか・・・など、考えておきたいことはけっこうあります。
本当に大事なことは、事業の承継前後を通して総合的なプランが重要だということです。事業承継の手続き上のことなら専門のプロが行ってくれるでしょう。しかし、承継を含めたオーナー様(あるいは一族様)のリタイアについてのプランは、全体的な視点が必要になります。
これがエステートプランと言えるものです。エステートプランは、相続プラン、事業承継プラン、リタイアメントプラン、金融資産運用プランを含めた総合的なプランになります。
個人事業主や中小規模企業オーナーの方にとって、事業の承継は何から手を付けていけばいいか戸惑うことでしょう。いきなり金融機関や事業承継専門会社などに相談・依頼して、十分理解しないまま話が進んで、あとに引けなくなる恐れがあります。顧問税理士も必ずしも事業承継に詳しい方であるとは限りません。
ご一族、従業員のことを考えるとなかなか前に進めなくなることもあるかと思います。相談できる人もなく、ひとり悩み、時間ばかり過ぎていく。承継問題は後に引き延ばせば引き延ばすほど不利になり、問題も複雑化していきます。
まずは現状の問題把握から始めて全体の流れを見てみましょう。そのうえで計画を立てることが良いと思います。そのためのフォローを私たちが行います。いわば承継のプレ段階です。
※特定の金融商品を販売することはしていません。
※法的・業際的に係る案件は各分野の専門家と提携します。