金融6. 債券投資

相談者のプロフィール

前回、株式投資に挑戦した商社勤務のL子さんは、今度は債券にも興味を持っている。やはり証券会社の友人から債券を紹介された。

相談事例

友人から次の債券を紹介されました。どちらの債券が投資に有利でしょうか。また、格付けはどう見たらいいですか。債券に投資するときに注意すべき環境要因も教えてください。
A:
利付債券 ・・・残存期間
5、表面利率 2.2%、単価 104 格付 AAA
B:
割引債券 ・・・残存期間
4、単価 98、格付 AA

FPの回答

金融機関で発行する金融債には、利付金融債割引金融債があります。上の二つの金融債の最終利回りを計算し、投資分析します。

金融債
利付金融債・・・利息が毎年決まった時期に支払われる債券。利札(クーポン)と引き換えに利息が支払われます。
割引金融債・・・額面金額より割引いた低い価格で発行され、満期時に額面金額が償還されます。利息は支払われません。

利回り計算式
利付金融債の最終利回り計算式(単利)

最終利回り(%)

={表面利率+(額面-買付価格)÷残存年数}÷買付価格×100

=2.2+(100104)÷5年}÷104×1001.35%

                           
割引金融債の利回り計算式(複利・残存期間1年超)・・・次の式から導かれます。(r は年1回の複利)。

額面金額=買付価格×(1+r)残存年数

 100 98×(1+r)4
(1+r)4100/98
 
r = 4100/98-1
  
r = 0.0051(×100)=
0.51%


Bの割引債1回の複利利回りは、0.51%です。この割引債の年平均利回りは次の通りです。

年平均利回り(%)=満期時の利息合計÷元本÷残存年数×100

=(100-98)÷98÷4×1000.51%


したがって、Aの利付金融債の最終利回りが上回っており、投資に有利といえます。
またA、Bの債券とも、元利金支払いの確実性は最高水準
AAA),またはきわめて高くAA),債務不履行のリスク(デフォルトリスク)は問題ありません。BB(ダブルB)以下の債券は元利金支払いの確実性にリスクがあり、投機的債券といいます。

金利変動と債券投資の関係
原則・・・金利が低下すると、債券価格は上昇します。その逆は、下落します。
金利動向に影響を与える要因は次の4つです。

要因

①国内景気

②国内物価

③為替変動

④海外金利

動向

好況

不況

上昇

下降

円安

円高

上昇

下降

金利

債券

 

コメント

債券の利回り計算には、最終利回りのほかに応募者利回り所有期間利回りがあります。いっしょに計算式を覚えましょう。(いずれも単利)。利付債、割引債の利回りの上記式を展開して債券価格を求める式も覚えてください。 

 

 

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