金融12. 派生商品(デリバティブ)

相談者のプロフィール

商社社員のL子さんの婚約者であるM男さんは、以前から株式投資をしていたが、L子さんの投資に刺激を受けてオプション取引も始めようと思いたったが、少し複雑なため戸惑っている。

相談事例

株価指数オプションを始めようと思いますが、今後、株式相場がかなり下落すると予想される場合の投資判断について、私の投資戦略としては、どのオプション取引を行えばよいでしょうか。それと、オプション取引の税金の扱いはどうなっているのでしょうか。

FPの回答

派生商品(デリバティブ)は、「先物・先渡し」「オプション」「スワップ」の 3つに大きく分けることができます。

.オプション取引
特定の株価指数をあらかじめ取り決めた特定の価格で将来買い付ける、あるいは売り付けることができる権利の取引です。オプション取引は、次のようにリスク(損失)を限定して利益を追求できるという特性を持っています。
ヘッジ効果・・・オプション(コール、プット)の買い手は、損失がオプションのプレミアム分の負担分に限定することができます。
レバレッジ効果・・・オプションの買い手は、プレミアムの負担分できわめて少ない資金で多数の取引が可能となります。
リスク限定効果・・・オプションの買い手は、権利を放棄することにより、損失を買い付け時のプレミアムに限定できます。

.オプションの基本パターン
4つのパターン・・・どちらのオプションも、売手は買手の権利行使価格での取引に応じる義務がある。

オプション
取引

コール・
オプション

買手

プレミアムを売手に支払って
「買付ける権利」を取得する

売手

プレミアムを受け取って買手
の権利行使価格で売り渡す

プット・
オプション

買手

プレミアムを売手に支払って
「売付ける権利」を取得する

売手

プレミアムを受け取って買手
の権利行使価格で買い取る


.オプションの損益曲線
*O/P =
オプション(料)

 

 

 

コール・オプションの買い

コール・オプションの売り

プット・オプションの買い

プット・オプションの売り

投資判断

株価上昇の
可能性大

株価上昇の
可能性小

株価下落の
可能性大

株価下落の
可能性小

投資戦略

強気

やや弱気

弱気

やや強気

株価上昇

利益増大

損失増大

損失は支払
O/P
に限定

利益は受取
O/P
に限定

株価下落

損失は支払
O/P
に限定

利益は受取
O/P
に限定

利益増大

損失増大

権利行使時

の損益分岐

権利行使価格
+支払O/P

権利行使価格
+受取O/P

権利行使価格
-支払O/P

権利行使価格
-受取O/P

利益

O/Pに限定

O/Pに限定

損失

O/Pに限定

O/Pに限定

損益曲線
*

株価が行使価格
以上は利益方向
に右上がり

株価が行使価格
以上は損失方向
に右下がり

株価が行使価格
以下は利益方向
に左上がり

株価が行使価格
以下は損失方向
に左下がり

*損益曲線は、各オプションの典型的な曲線をグラフで確認しましょう。

.M男さんの投資戦略
株価が先行きかなり下落すると予測される場合、株価についての弱気の投資戦略「プット・オプションの買い」となります。
「プット・オプションの買い」の意味
プレミアム(オプション料)を支払って、権利行使価格で「売付ける権利」を「買う」ことです。
権利行使価格を100円、オプション料を10円とすると、「オプション料10円」を支払って、「100円で売る権利」を買う。
*金額は意図的に簡単にしてある。)

株価

行使価格

O/P

損益

損益分岐点(90

90

100

10

100-90-10=0

株価が90の時でも100
売れる権利を10で買った


.オプション取引の税金
税金の扱いは次のようになります。

所得税

個人

事業所得または雑所得として総合課税

法人税

法人

売買益は他の所得と合算して法人税

 

 

コメント

オプションの 4つの基本パターンについて、それぞれ損益分岐点を出せるようにして下さい。また、損益曲線がグラフの形で頭の中に描けるようにしておくと、理解が早まります。

 

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