金融11. 外貨建て商品

相談者のプロフィール

証券投資の経験を積んで資産運用の視野も広がった商社勤務のL子さんは、国際分散投資の必要性も感じている。

相談事例

外国投資信託を始めようと思いますが、日本の投資信託との違いはどういうところでしょうか。分配金や、解約した時の税金の扱いはどのようになるのでしょうか。

FPの回答

外国投資信託とは、海外で設立された投資信託のうち、日本で販売されている投資信託のことです。

.外国投資信託の種類
「契約型」・・・日本の投資信託と同じしくみ。(下のⅡ以降参照)
「会社型」・・・証券投資を目的とする会社を設立し、投資信託を購入する投資家はその株式を取得して株主になるという形をとり、運用成果として配当金や値上り益として回収します。したがって、外国株式に対する課税と同じです。(下のⅢ以降参照)

 

国内投信

外国投信

国籍

日本

日本以外

表示通貨

円建て(外貨建ても可)

外貨建て(円建ても可)

運用会社

投信委託会社

投資顧問会社

税金

分配時

普通分配金は所得税7%
住民税 3%
特別分配金は非課税。

契約型

国内投信の普通分配
金と同じ

会社型

実質20%の総合課税
または源泉分離 35%

換金時

元本超過額に対して所得税
7%
と住民税 3%

契約型

非課税★

会社型

源泉分離(売却価額の
1.05%
)と申告分離(売
却益の 26%)の選択制

                   (日本FP協会基本テキストより一部修正)
★売却益(換金)・・・契約型外国投信には解約請求制度がなく、ファンドの管理会社に売却する方法で換金され、譲渡益に対して非課税になります。

.契約型投資信託
証券投資信託」という信託契約を中心とした投資信託のしくみです。証券投資信託は、「委託者」「受託者」「受益者」の三者で成り立ち、信託契約に基づいて運営されています。

委託者

財産管理を託す者。信託財産の運用を指図。(投信委託会社)

受託者

財産管理を託される者。指図に従って投資・運用。(信託銀行)

受益者

信託において生じる利益を享受する権利を有する者。(一般投資家)

販売会社

受益者に対して募集・販売をする者。(証券会社、銀行)


.会社型投資信託
証券投資法人」という、証券投資を目的とする会社による会社型形態の投資信託のしくみです。
証券投資法人・・・発行証券を株式の形で一般投資家に取得してもらい、運用益を配当の形で投資家に分配します。
契約型との違い・・・投資家は株式投資の株主と同様に、「投資主」としてそのファンドに対して発言権を持つことができます。
証券投資法人のタイプ・・・投資口の払戻しをするかしないかで2つのタイプに分かれます。

会社型投信

オープンエンド型

投資口の払戻しをする

→税金は契約型と同じ扱い

クローズドエンド型

投資口の払戻しをしない

→税金は株式と同じ扱い


*
会社型のクローズドエンド型(カントリーファンドなど)は、日本では外国株式の取扱となっています。

.外国投資信託のリスク
外国投信の基準価額が外貨建ての場合、外貨ベースでの運用がされるのであり、円ベースでの好運用成績が目指されるものではありません。外貨のまま引き出すのならともかく、円への換金の場合、為替リスクを考えることが必要になります。

コメント

外貨建て商品のうち、外国投信を扱いました。外貨預金、外国債券の税金の扱いの違いについて一緒に覚えて下さい。契約型と会社型については投資信託の学習範囲ですが、ここに載せました。併せて理解して下さい。

 

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