保険10. 法人の損害保険と税金

相談者のプロフィール

株式会社MM社は設立して2年目。MM社は今月から以下のような保険契約を締結することになった。
経理担当社員(社長の長女)は社長の個人資産の運用にかかる保険契約の経理処理についてFP(税理士資格保持者)に尋ねた。

相談事例

保険契約は次のようなものです。私は経理経験が浅くて、この保険契約の処理の仕方がよくわかりません。契約時、決算時、満期返戻金受取時の経理、税務処理はどのようにすればよいのでしょうか。

決算期間×0年4月1日~×1年3月31日

・契約者
・被保険者
・保険金受取人

・契約内容
(被保険者1名当り)








・保険始期
・保険期間

MM社
全従業員 10名
被保険者またはその遺族

一時払い保険料:     100万円
積立特約保険料:     90万円
平準積立保険料:     80万円
補償保険料:     10万円
満期返戻金:     110万円
保険金額:
・死亡・後遺障害保険金額:   400万円
・入院保険金額(日額):    1,000
・通院保険金額(日額):     500円     

 

×0年121
 5

 

 

FPの回答

.積立普通傷害保険

積立型の損害保険とは、満期返戻金付きの保険です。一時払い専用の積立型保険もあります。積立型傷害保険とは、普通傷害保険に満期返戻金が付いた保険です。
団体契約の場合、
・保険契約者・・・・法人(会社等)
・被保険者・・・・・法人の従業員および退職者とその同居親族
として契約する契約方式です。
付保する従業員、退職者が10名いることが条件です。


Ⅱ.税務に関する処理

1.
契約時の経理処理

(借)積立保険料 ①800万円
   前払保険料 ③200万円

(貸)現金預金 ②1,000万円

積立保険料(一被保険者当り1年分)  80万円
  平準積立保険料 80万円×10名=800万円

現金預金
  一時払保険料 100万円×10名=1,000万円 

前払保険料
 一時払保険料10名分(1,000万円)-積立保険料(800万円
  =200万円

 

2.×0年度決算時(損金算入額)

(借)福利厚生費 ①10万円
  

(貸)前払保険料 ②10万円

一被保険者当り1年分の福利厚生費
  (一時払い保険料100万円-平準積立保険料80万円)÷5
  =4万円
 4万円×3ヶ月/12ヶ月=1万円(H1312.1~H143.31

被保険者10名分の×0年度損金算入額 
  1万円×10名=10万円 

 

 

.3.満期返戻金受領時の経理処理

(借)現金預金 ①1,100万円
   

(貸)積立保険料 ②800万円
   雑収入     ③300万円

満期返戻金の受取時(現金預金)・・・益金算入

積立保険料・・・損金算入

差額
 満期返戻金(110万円×10万円)-積立保険料(80万円×10名)
  =300万円・・・雑収入

 

コメント

 法人の保険契約に関する経理・税務処理は複雑です。契約時の満期保険料、満期時の返戻金の仕訳処理を十分理解しておきましょう。

 

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