3.「必要生活資金」と「必要生活費」は違う

 ここで、必要生活資金ついて説明しておきます。「必要生活資金」と「必要生活費」は違います。前回説明した「1億円」というのは、総支出としてかかる生活費のことです。 

よく、老後に必要な生活費は「3000万円」と言われます。では必要生活資金1億円と、この必要生活費3000万円との差額は何でしょうか。それは、見込める収入金額があることを前提としています。説明するまでもなく、老後の見込み収入の大部分は公的年金です。 

現行の公的年金制度では、60歳代前半から年金を受給している世代もありますが、男性は2025年、女性は2030年から完全に65歳からの受給となります。 

夫の50歳時の年収が600万円、妻は30歳で結婚するまで会社員、その後専業主婦というモデルの試算で、90歳まで夫婦で生きるとします。夫は約4950万円、妻は約2450万円、合計で約7400万円の生涯年金受給額となります。妻の厚生年金加入期間によっては、この試算よりは増えるでしょう。 

収入見込み(年金7400万円)から支出見込み(老後生活資金1億円)を差し引くと約2600万円の資金不足です。この試算は平均余命が男性82.93歳、女性88.33歳(2012年簡易生命表)よりも長生きした場合としていますが、これが「3000万円」の根拠です。 

この3000万円という数字は、計算上だけの数字ではなく、何年か後に現実のお金として血と汗を流し肉をそぎ落としていくかもしれない金額でもあります。すなわち、「3000万円なければ破綻する」というリスクがあるといわれるゆえんです。これは、まだ先のリスクともなる金額ですが、大事なのは、眼前のリスクとして、まずは意識していただきたいと思います。

 (2014.04.16)


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