いつも、「しあわせ」でいられれば 

しあわせ、ずっと 円建終身移行特約付通貨選択利率更改型終身保険 

(三井住友海上プライマリー生命保険)

 

 

■自分で決められない目標値

自分で目標額を決めて、その数値に達すると即時・自動的にその額を確保してくれ、円建て終身へと移行するものです。外貨建てといっても、いざお金を使うときはほとんど円で使うのですから、ちゃんと、いいところで確保してくれるのはありがたいものです。

  

ただ、目標額ですが、いくら自分で決められるからといって、何十%アップもできるわけではありません。選んだ通貨(米ドル・豪ドル・ユーロ)によって積立利率が決まっているからです。その利率にしても指標利率から何%かは保険関係費用を引いた率です。残念ながらどこの保険会社も、その保険関係費用の詳細は、個々の条件によって異なるので明らかにできないといってます(まったくおかしな話ですが、ここではあまり触れません)。

 

■即時・自動的移行は為替が危険

もっと注意したいのは、為替レートです。先ほどの即自・自動的に円建終身に移行するにしても、最も大事なのが、「即時」ということです。たとえば、いくらその時点で積立額が目標値に達したところで、その時点で円高になっていたら、目標値などどこかへ吹っ飛んでしまいます。

  

パンフレットには、積立利率3%(あるいは4%)の豪ドルの場合が掲載してあります。仮に円入金額が1000万円で、為替80円(対豪ドル)で積立後、円に戻す時にやはり為替が80円で変わらないとします。まる2年間3%で積み立てたとしても、1000万円の元本を割ってしまいます。これは為替手数料が1豪ドルに0.5円かかるからです。つまり、円からドル、ドルから円と1往復すると合計1円、80円に対して1.17%のコスト(マイナスのリターン)となるからです。

  

■どこ吹く為替に注意

これが円高で70円になった時、5年分積み立てとしても元本割れとなります。もちろん、悪いことばかりではありません。90円の円安になれば、5年後に1109万円、10年後には1511万円になります。万々歳!と行きたいところですが、為替なんて、どこ吹く風、株価よりも風の影響を受けてフラチャラします。FXで醍醐味を味わうのならともかく、死亡保障が為替で動いてしまっていいのか、よ~く考えましょう。

 

■意味があるのかないのか

それにしても、よくわからない保険です。商品の中身や仕組みが分からないのではありません。この保険そのものの意味がよくわからないのです。変額保険なら、自分が選んだ(あるいは選ばされた)特別勘定の運用次第で保障となる積立額(運用額)の目標値を立てられます。変額保険でないこの保険も通貨の積立利率を自分で設定し、自分で目標値を設定できるような夢のような保険に思えるからです。

 

だから「しあわせ、ずっと」というのでしょうか。でも、ほんとにずっと、しあわせでいられるといいのですが。

 

(2012.04.30)

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【契約概要】

   ●円建終身移行特約付通貨選択利率更改型終身保険

●発売日: 2012227

 ●契約年齢範囲: 0歳~87

 ●保険料払込方法 一時払

 ●付加できる特約:

  円入金特約、外貨入金特約、円支払特約、年金移行特約、遺族年金支払特約

 ●最低保険料: 米ドル:1万米ドル(1米ドル単位)

豪ドル:1万豪ドル(1豪ドル単位)

ユーロ:1万ユーロ(1ユーロ単位)

 

 

 

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