【変額年金保険 D商品】「原資保証の投資」という個人年金

元本割れなし運用の保険

手数料は、契約時に一時払い保険料の5%が差し引かれます。さらに特別勘定の積立額に対して年率2.95%、投資信託の純資産額に対して年率0.315%。大ざっぱに言えば、この商品で運用している投資信託が年間3%以上の成績を残さない限り、年金原資額が増えないことになります。

 

この年金は、10年後の年金原資額を100%保証し、市場環境の好況時には株式の割合を高めるとしています。しかし、実際に運用しているのはインデックス型ファンドの組み合わせです。元本を保証する以上、その分リスクをカバーするだけのコストがかかるのは仕方ありません。  

 

年率3%以上の運用ができて初めて死亡時の保障額もしくは年金原資額が増えるのですが、その可能性がどれだけあるかはわかりません。元本保証型なので元本を割ることはないので、手数料を引かれない分、貯蓄としてだけ考えるならば預金をしておいた方がいいように思われるかもしれませんが、あくまでこれは保険であることを忘れずに。

 

都合のいい人向け保険 

本来、積極的に資産を増やすためにはリスクを取る必要がありますが、「元本割れのリスクはイヤ」「資産は増やしたい」では都合がよすぎます。この商品は、そんな都合がいい人用につくられている年金保険です。しかし、そうそう都合よくいくものではありません。

 

リスクをゼロにしている分、増える分も少なくなります。たとえば、この年金商品は契約額が1,000万円なら契約時に50万円(5%)ひかれた上に、運用益が出ても毎年30万円(3%)ほどの手数料が引かれ、さらに年金を受け取る時には10万円(1%)引かれるからです。

 

運用ファンドは1本

「死んだ時の保障がある」と言っても、よほど市場環境が良くなければ預金と同じ1,000万円とたいして変わりません(もっとも災害死亡時には10%上乗せがあるのでその分有利です)。特別勘定で運用するファンドが1本というのも気になります。資産配分は原則日本株式50%・米国株式25%、欧州株式25%。

 

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【契約概要】
被保険者の契約年齢: 15~80歳[満年齢]
最低・最高保険料: 300万円~5億円
運用(積立)期間: 10年
死亡保障: 死亡日における「積立金額」または「基本保険金額(一時払保険料)」のいずれか大きい額(災害死亡時は、基本保険金額の10%を加算)
年金原資の最低保証 基本保険金額の100%保証
契約初期費:一時払保険料の5%
保険関係費: 特別勘定の積立金額に対して年率2.95%
運用関係費 :投資信託の純資産総額に対して年率0.315%程度(税込)
年金管理費 :受取年金額に対して1.0%

 

<ユニット・プライス>

 96.14

 ●特別勘定:アロケーションα(2010)
 投資信託:アライアンス・バーンスタイン・グローバル・アロケーション(30/70)

 

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